子どものピアノレッスンは、いつから始めた方が良いのでしょうか?「早い時期にピアノを始めないと才能が伸びないかも?」と焦ったり心配する親御さんもいるかもしれません。実際に、クラシックの世界では、ピアノを2、3才からと、かなり早い時期から始めている人が多いです。しかし、一般的には、2、3才は指の力も弱くて、リトミックや音楽遊び中心になってしまいます。そういうことから、当教室のレッスンは、4才(年少)からにしています。現代では、子ども達は多くの習い事をして練習時間が少なく、全体的にピアノの進み方が遅くなっています。また、小学校高学年になると、中学(受験)の準備などで学習塾に通ったり、スポ少などの活動も増えたり、忙しくなります。それを考えると、ピアノを身に付けるためには、4才~6才に始めるのが理想的だと思います。
では、具体的には何才から始めた方が良いのでしょうか?実は、大人が思うよりも、幼児の理解力、集中力、筋力など様々な点において、個人差が大きいものです。知能の発達が早いお子さんなら、指が弱くても総合的なことを学べるため、早く(3才くらい)から始めることが可能です。一方、遅めのお子さんの場合、内容を難しく感じてしまうため、年長または小学校低学年から始めた方がスムーズです。つまり、ピアノを始めるのに最適な年齢にも個人差があるのです。そこで、ピアノのレッスンをスムーズに始められる条件(目安)を7個挙げます。当てはまるかどうかチェックしてみて下さい。【挨拶がきちんと出来る】あいさつは、コミュニケーションの基本なので、レッスンでも大事です。【右手と左手が分かる】ピアノは両手で弾くので、右手と左手の区別が付くようにしておきましょう。【1~5の数字が読める】ピアノを弾く時の指番号を理解するために必要です。【4まで個数が数えられる】音符の長さが分かるためです。数えるだけではなく、数のイメージも分かるようにしましょう。【先生の話が聞ける】相手の話を静かに聞くことが出来るということも、習い事では大事な要素です。【ワークが5分間出来る】初めは5分位の課題を組み合わせたレッスンなので、知育系ワークが5分間集中出来るかどうかが目安です。【ひらがなが読める】読む力というのは、形を判別し認識する力なので、楽譜を読む力にも比例します。「どれみふぁそらしど」が読めればOK。【ピアノを弾きたい気持ちがある】「ピアノが好き」「弾きたい」という気持ちがある事が大事です。
私の生徒さんで、大人からピアノを始めた方もいます。レッスンを続けると色々な曲が弾けるようになります。30代からピアノを始め、長年レッスンを続け、ドビュッシーの『月の光』が弾けるようになった生徒さんがいます。他にも、小学校の先生の教員採用試験のために、ピアノを1から習い始めた元OLさんもいます。その方は、課題曲の弾き歌いを練習して試験に合格して、翌年度から念願の先生になりました!とても嬉しく思います。また、2人のお子さんがいながらも、未経験のピアノを1から始めて保育士になった方もいます。最初は補助職員として働きながら、現場でも積極的にピアノを弾く経験を積み、ついに正社員として採用されました!このように、大人の方がピアノを始める理由は、憧れ、資格、趣味など、人によって様々です。指導者としては、目的に沿ったレッスンを組み立てて、生徒さんに満足してもらえることに重きを置いています。色々な方に指導して感じるのは、何歳であっても『やりたいと思う時が始めるのに最適な時期』ということです。その情熱が、ガソリンとなって助けてくれます。たとえ歩みが遅くとも、続ける限りは前進出来るのです。英語のことわざを紹介します。It's never too late to learn.(学ぶのに遅すぎることはない)大人の方で「いつかピアノが弾けたら」と思っているのなら、先延ばしにせず、今すぐ始めてみませんか?少なくとも、『今の自分の方が来年の自分よりも若い』はずです! ミント音楽教室
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