ミント音楽教室

ピアノと電子ピアノの違い

お子さんにピアノを初めて習わせる時、ピアノと電子ピアノのどちらを買おうか、親御さんは迷うものです。

私の場合、最初はオルガン、アップライトピアノ、グランドピアノの順で弾いてきました。

アパートに住んでいた時期などは、練習用として電子ピアノを使っていました。(現在、自宅2階に置いてあります)

どちらも使用経験があるので、違いを個人的な感覚も含めて説明します。

①ピアノの特徴

ピアノは大きく2種類に分けられ、アップライトピアノ(縦型)とグランドピアノがあります。

グランドピアノは、面積が大きく場所を取るので、家庭用としては、アップライトピアノを選ぶ人が多いです。

ピアノのメリットは、木が共鳴するので、フワッと音に包まれるような肌感覚があり、立体的な音の響きです。

タッチの微妙な差で、音色が多様に変化し、強弱の幅も広いです。

デメリットは、デリケートで季節や温度変化や湿度の影響を受けやすく365日同じ状態ではないことです。

音程が狂うために定期的な調律(最低年に１回)が必要なので、調律代がかかります。

重さも200～270kgと重いので、置場所が限定されます。動かす場合にはピアノ専門の業者に頼みます。

ただ、メンテナンスが良ければ、何十年と使えるのがピアノの特徴で、将来、お孫さんが使うことも可能です。

ピアノの調律師さんの話によると、同じメーカーの同じ型式のピアノでも、音がわずかに違うそうです。

響板に同じ種類の木を使っていても、その一本一本の木の生育条件などで音が変わるそうです。面白いですね。

もし、同じ値段のもので迷ったら、第六感で良い音に感じた方を選びましょう。

②電子ピアノの特徴

メリットは、軽いことです。重さは40～80kgなので置場所に困らず、大人2人で動かせて2階にも置けます。

基本音量を調節出来るため、住宅密集地やアパートなどでもピアノを弾けます。

へッドフォンを使えるので、早朝や夜の練習も可能になります。

調律が必要無く、毎日一時間弾いても電気代が年間300円位なので、維持費が安いです。

ボタン一つで他の楽器の音に切り替えられたり、デモ演奏なども付き、遊べる要素があり、録音も可能です。

デメリットは、ピアノに比べて微妙なタッチでの音色や音量の幅が狭く、本格的な道を目指す人には適しません。

また、音がスピーカーから出るため単一的で、ピアノのように立体的な音では無いです。

あと、電子ピアノの寿命の目安は10年～20年です。故障した場合、修理代が最低2～3万円かかります。

家電と同じ感覚で買うといいでしょう。ちなみに、我が家の電子ピアノは20年で、まだ普通に音が出せます。

④主要メーカーのピアノを比較

色々な場所でピアノを弾いた経験から感じた、あくまでも個人的な意見です。

それぞれ特徴が異なり、特に音質は好みの問題なので優劣は付けられません。

でも、わずかな違いなので、一般の人には同じように聴こえるかもしれません。

　　【YAMAHAのピアノ】　
　　　高音がキラキラしている。
　　　低音は少しこもった音。
　　　タッチが軽め。

　　【KAWAIのピアノ】
　　　高音は落ち着いた音。
　　　低音が豊かな響き。
　　　タッチが少し重め。

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