声楽の人はもちろんだが、ピアノの先生も指導では喉を使う。乾燥する冬場やレッスンが続くと声が枯れたりする。
私は、声を全く出せなくなった経験がある。ヒューヒューという空気の音しか出せない。レッスンは全てキャンセルした。
心理的ストレス?それとも悪性の腫瘍?不安と絶望に打ちひしがれて、仕方なく病院に行った。
原因は、なんとスギ花粉アレルギーだった。声帯まで腫れ上がっているせいだと診断された。(ちなみに大量飛散の年)
半信半疑で、薬を飲むと1日ほどで声が出るようになり、胸を撫で下ろした。
そのように、声が出せないことは、ピアノ教師にとっては死活問題である。
私は歌も歌うが、歌をやる人間には、大きく2つのタイプがあるように思う。
まずは、喉が非常にデリケートなタイプだ。部屋には加湿器を置き、寝る時もマスクをしたり首を冷やさないよう注意する。
もう一つは、元々喉が丈夫なタイプだ。酷使しても環境が悪くても喉への影響が全く無いからケアをほとんどしない。
残念なことに、私の喉は、タバコや野焼きの煙、スギ花粉に弱い。だから、それらに影響を受けない人が本当に羨ましい。
とはいえ、それらの条件下以外の日常生活では特にケアはしていない。つまり、若干ズボラタイプだ。
この『ボイスケアのど飴』は国立音大声楽科との協同開発で生まれた商品だそうだ。
合唱をしている人の間で人気がある商品だという。確かに、合唱団に所属している人は、意識高めの人が多いように思う。
正直言うと、ボイスケアのど飴を購入した理由は、実際に舐めてみて効果や実感をブログ記事に書きたかったからだ。
それなのに、最近、のどの調子がずっと良い。レッスンで話し続けても高音域で練習しても、声枯れすらしない。
喉の状態が良いのは非常に喜ばしいことなのだが、これでは、のど飴の効果を実際に試すことが出来ないではないか。
何かに使えないかな?と飴をじっと見ていたら、個包装のパッケージに様々な音楽記号が使われているのに気付いた。
エリン・ヒートンというデザイナーの作品で10種類の絵が書かれている。ユニークさと可愛さが見ていて何だか楽しい。
それで、ビギナーではない生徒さん達のレッスンで、この飴を教材として使ってみた。
「色々なデザインがあるよ。目をつぶって一個だけ取ってね。」
「この絵の中に、今まで習った記号が隠れているよ。全部見付けられるかな?」「あった!」「名前も言えるかな?」
「実は、こんな記号もあるけど、どこに隠れているかな?」「ここにあった!さかさまになってる。」「そう!」
こんな風に、気分転換も含めての教材として使ってみた。使われている音楽記号は、以下の通り。(意外と多い。)
●ト音記号
●ヘ音記号
●フェルマータ
●アクセント
●フラット
●ナチュラル
●全音符
●二分音符
●二分休符
●二分の二拍子
●四分の四拍子
●八分音符
●八分休符
●フォルテ
●トリル記号
●中活弧
●二度の和音記号
皆さんは、全部見付けられますか?
※使用したアメは、本人用、またはママへのお土産として渡しました♪
※エリン・ヒートンさんの他のアート作品も面白くて素敵!音楽記号だけで様々な表現が出来るのが不思議で斬新です♪
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