最近、グランドピアノの補助譜面台を購入し、教室で使い始めました。年少さんから小学生低学年向けの商品です。
手作りサイトで見付けたこの譜面台は、ピアノの先生が作成しています。ピアノ柄のデザインも可愛いです。
購入のきっかけは、幼稚園生のレッスンの時でした。弾く時に、譜面台下の隙間が気になっている様子なのです。
「何かが動いてる。」と言うので、「ピアノを押すとハンマーが動いて音が出るんだよ。」と答えました。
「楽譜を見ようね。」と注意しましたが、その後も、隙間の空間をのぞいているのが分かり、不思議に思いました。
ふとした瞬間に、幼児の座高が低いことに気付きました。
あとで色々調べてみると、5歳児の座高の平均は60cm位だと分かりました。
教室には、4歳未満の年少のお子さんも通っていますが、4歳のデータは見付かりませんでした。60cmより低いはずです。
とりあえず、椅子の座面から60cmを図って、そこに自分の頭を合わせて、そこから譜面台の楽譜を見てみました。
すると、真っ直ぐ前を向いた状態での目線の先は、まさしく譜面台の下の隙間になることが分かりました。(!)
生徒さんの言うように、ピアノを弾くとハンマーがポコポコ動くのが見えます。
そして、譜面台を改めて見ると、楽譜はそびえるように高い場所にあります。頑張って首を伸ばして見る感じです。
実際に同じ状態を体験してみて、レッスン中に斜め上を見上げながら弾き続けることは大変だな、と実感しました。
解決法はないかとネットで色々調べて、この品を知り、注文してみました。
早速、レッスンで使ってみたところ、概ね好評です。楽譜との距離が近くなるため、手元も調節しやすくなるようです。
ただ、この譜面台は手前(近く)になるため、視力が良すぎる(遠視気味の)生徒さんには向かないことが分かりました。
デメリットは、夜のレッスンの場合に、上からのライトで譜面台の影が出来て、手元が暗くなってしまうことです。
その解決法としては、スポットライトを補助的に使って手元を明るくすることにしました。
ちなみに、大半のアップライトピアノの譜面台は、ピアノの蓋の内側に付いていて、かなり低い手前の位置になります。
同様に、電子ピアノの譜面台の高さも、グランドピアノと比べると低い位置にあります。
つまり、グランドピアノの譜面台だけが他のものより15~20cmほども高い場所にあり、奥行きも深いのです。
たかが譜面台と思うかもしれませんが、小さな生徒さんにとって、この高さの差は結構大きいのではないかと思います。
この譜面台を作って下さった『littleぴあにすとさん』に、同業者として敬意を抱きます。
生徒さんと同じ目線で物事を感じて、補助譜面台を考え作成したことは素晴らしいです。ありがとうございました!
小さな生徒さん達は、新しい譜面台に快適さと新鮮さを感じている様子です。今後も楽しくピアノが弾けますように♪
※上の写真は、littleピアニストさんのサイトからの引用。
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