一般的には、ピアノを弾く人のことをピアニストと言う。
ピアノ演奏の場所は、ホール、ライブ会場、レストラン、バー、結婚式、ストリート、YouTubeなど様々だ。
その中で、コンサートピアニスト、という言葉がある。大きなホールでたった1人(ソロ)でリサイタルをするピアニストだ。
この仕事をするには、もちろん圧倒的な音楽の才能が必要なのだが、それ以外にも欠かせない要素が色々ある。
全国(世界)ツアーをするようなコンサートピアニストになるための必要条件を、冷静に考えて並べてみた。
もし、下の15個の全てを兼ね備えている人ならば、コンサートピアニストになれるかもしれない!
【①長時間持続する驚異的な集中力】
約2時間のコンサートで、集中力を切らさずに弾き続けられる。(ちなみに、ピアノの実技試験は10分以内がほとんど。)
【②自己責任の重圧に耐えられる】
オーケストラやアンサンブルと違って、たった一人だけで音楽の世界を作り上げるため、自己責任100%の厳しい世界。
【③超人的な記憶力を持つ】
ピアノの楽譜の情報量は膨大なのに、2時間のコンサート分の楽譜全て(100ページ~300ページ)を、暗譜(丸暗記)で弾く。
【④超練習法の達人】
コンサートで弾く曲を1回ずつ練習しただけでも2時間かかる。従って、沢山の曲を計画的に効率的に練習出来る能力を持つ。
【⑤どんなピアノでも弾きこなせる】
他の楽器奏者と違って、会場のピアノを使うしか選択肢がない。一台毎にタッチも微妙に違うため、卓越した適応能力が必要。
【⑥旅芸人体質】(どこでも寝れる)
移動が多いため、まさに旅芸人。毎回、寝る場所や食べ物など環境が変わる中でも、疲れを溜めずにぐっすり眠れる。
【⑦メンタルが強い or 鈍感】
演奏に加えて、毎回、会場、お客さん、関係者も変わるというアウェー感に負けない強いメンタル、又は鈍感力を持つ。
【⑧身体が鉄人である】(超健康体)
基礎体力があり身体が丈夫。毎日の長時間の練習で腕を酷使しても故障が出にくい。筋力も強く、疲労回復も早い。
【⑨気力がスゴい】(どんな時も、、。)
コンサートに穴を開けることは避けたいため、多少熱があったり体調不良の状態でも弾く。それでも演奏は崩れない。
【⑩目立ちたがり屋】(注目されたい!)
上がり症とは反対で、人に見られる方が気持ちが上がって集中出来るタイプ。コンサートでの自分のハイ状態を楽しんでいる。
【⑪優れた演出家】(俯瞰して見れる)
観客を、ピアノだけで飽きさせずに満足させてコンサートを終えることが出来る。プログラムの構成能力にも長けている。
【⑫単独登山家タイプ】(高みを目指す!)
規制の多い団体行動より、1人の自由さを好み、計画、準備、調整をしてコンサートに挑んでいる。孤独に強い。
【⑬同時進行が出来る】(マルチタスク)
忙しいツアーの間も、同時進行で次のコンサートのための曲の練習や勉強をしている。音楽に対して非常に貪欲である。
【⑭乗り物に強い】(弱い人には無理!)
ツアーでは、車、電車、飛行機などの長い移動時間を余儀なくされる。移動中もリラックス出来て、時差にも強い。
【⑮自分軸がブレない】(心が安定)
基本的にポジティブ。落ち込むことがあっても気持ちの切り替えが早い。自分軸があるため、周りに振り回されない。
【まとめ】
コンサートピアニストは、音楽の才能や記憶力以外に、体力、筋力、気力、メンタルなどにおいても超人レベルである。
芸術家風の繊細なイメージかもしれないが、実際は、スポーツ選手のように体力も必要なハードな仕事だ。
だから、普通人間の私から見ると、それが出来る彼らは『神から選ばれて使命を受けた特別な人』としか思えないのである。
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