コンサートピアニストになるための必須条件とは?

2023年04月24日 09:43


一般的には、ピアノを弾く人のことをピアニストと言う。

ピアノ演奏の場所は、ホール、ライブ会場、レストラン、バー、結婚式、ストリート、YouTubeなど様々だ。

その中で、コンサートピアニスト、という言葉がある。大きなホールでたった1人でリサイタルをするピアニストだ。

この仕事をするには、もちろん圧倒的な音楽の才能が必要なのだが、それ以外にも欠かせない要素が色々ある。

今回は、全国または世界ツアーをするようなコンサートピアニストになるための必要条件を、冷静に考えて並べてみた。

もし、下の15個の全てを兼ね備えている人ならば、コンサートピアニストになれる可能性があるかもしれない!


【① 長時間持続する驚異的な集中力 】

約2時間のコンサートで、集中力を切らさずに弾き続けられる。( ちなみに、ピアノの実技試験は10分以内がほとんど。)


【② 自己責任の重圧に耐えられる 】

オーケストラやアンサンブルと違って、たった一人だけで音楽の世界を作り上げるため、自己責任100%の厳しい世界。


【③ 超人的な記憶力を持つ 】

ピアノの楽譜の情報量は膨大なのに、2時間のコンサート分の楽譜全て ( 100ページ~300ページ ) を、暗譜 ( 丸暗記 ) で弾く。


【④ 超練習法の達人 】

コンサートで弾く曲を1回ずつ練習しただけでも2時間かかる。従って、沢山の曲を計画的に効率的に練習出来る能力を持つ。


【⑤ どんなピアノでも弾きこなせる 】

他の楽器奏者と違って、会場のピアノを使うしか選択肢がない。一台毎にタッチも微妙に違うため、卓越した適応能力が必要。


【⑥ 旅芸人体質 】( どこでも寝れる )

移動が多いため、まさに旅芸人。毎回、寝る場所や食べ物など環境が変わる中でも、疲れを溜めずにぐっすり眠れる。


【⑦ メンタルが強い or 鈍感 】

演奏に加えて、毎回、会場、お客さん、関係者も変わるというアウェー感に負けない強いメンタル、又は鈍感力を持つ。


【⑧ 身体が鉄人である 】( 超健康体 )

基礎体力や免疫力があり身体が丈夫。毎日の長時間の練習で腕を酷使しても故障が出にくい。筋力も強くて疲労回復も早い。


【⑨ 気力がスゴい 】( どんな時も、、。)

コンサートに穴を開けることを避けるため、体調不良の状態、身内の不幸、大失恋後でも弾く。しかし、演奏は崩れない。


【⑩ 目立ちたがり屋 】( 注目されたい!)

上がり症とは反対で、人に見られると気持ちが上がって集中出来るタイプ。コンサートでの自分のハイ状態を楽しんでいる。


【⑪ 優れた演出家 】( 俯瞰して見れる )

観客を、ピアノだけで飽きさせずに満足させてコンサートを終えることが出来る。プログラムの構成能力にも長けている。


【⑫ 単独登山家タイプ 】( 高みを目指す!)

規制の多い団体行動より、1人の自由さを好み、計画、準備、調整をしてコンサートに挑んでいる。孤独に強いのが特徴。


【⑬ 同時進行が出来る 】( マルチタスク )

忙しいツアーの間も、同時進行で次のコンサートの曲の企画、勉強、練習などをしている。音楽に対して非常に貪欲である。


【⑭ 乗り物に強い 】( 弱い人には無理!)

ツアーでは、車、電車、飛行機などの長い移動時間を余儀なくされる。移動中も心身共にリラックス出来て、時差にも強い。


【⑮ 自分軸がブレない 】( 心が安定 )

基本的にポジティブ。落ち込むことがあっても気持ちの切り替えが早い。自分軸があるため、周りに振り回されない。


【まとめ】

コンサートピアニストは、音楽の才能や記憶力以外に、体力、筋力、気力、メンタルなどにおいても超人レベルである。

芸術家風の繊細なイメージを持つ人もいるかもしれないが、実際は、スポーツ選手のように体力面でもハードな仕事だ。

だから、普通人間の私から見ると、それが出来る彼らは『神から選ばれて使命を受けた特別な人』としか思えないのである。

指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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