私の記事は、わりと多くの人に読まれている。ただ、最近、意外な人物が読者に紛れ込んでいることに気が付いた。
ブロガーだ。まとめサイトや教育関係の業種、noteなどのサイトでも、パクられた自分の記事を見付けることが多くなった。
驚くことに、彼らは、文章、内容、構成を丸々盗作して、自分が書いたものとして堂々と載せている。
本当に驚く。自分で大事に育てた子どもが、メイクと変装で他人になりすましたのを見た時のようなショックを受ける。
記事数が多く読者も多いサイトは、ドメイン力も強いため、私の記事よりも検索順位が高くなる場合もある。
これでは、真面目に一から記事を書いている私のオリジナル記事の方が、盗作のように見えてしまうではないか、、。
そこで、今回は、パクり記事と私のオリジナルの記事を冷静に比較してみた。
【ブロガーのパクり記事】
●写真、イラスト、資料などを沢山ペーストして、サイト全体を華やかに演出。視覚的に盛られ、キレイな印象。
●修飾語が多く、難しそうな言葉を使っている。一見インテリ風の文章だが、流れが悪く読みにくい。
●自身の体験談や具体例がほとんど書かれていない。内容が薄い。
●『絵に書いた餅』的な文章のため、著者の体温を全く感じられない。
●一文あたりの文字数が無駄に多い。100文字を軽く超える長文(!)も頻繁に出てくる。伝えたいポイントがぼやけている。
●文全体の言葉使いや表現方法に一貫性が無い。(絵のタッチと同じで、文章には、その人の個性がにじみ出るものだ。)
【オリジナル記事】
●写真も絵も少なく視覚的に盛っていない。サイトの見た目が明らかに素人。
●読者の読みやすさを優先するため、どの文も非常に短くシンプル。最長の文でさえ、たったの54文字。
●自身の五感や体験で得たことを元に、自分の言葉で書いている。伝えたい思いを文章に込めている。
●語彙選びやリズムに、統一感やクセがある。息の流れも意識して書くため、音読可能な文章。(たぶん、誰も気付かない。)
【まとめ】
残念だが、私の文章のコピーが音楽業界以外でも増殖している。
ハッキリ言って、変わり果てた自分の作品を見るのは悲しい。無断でお金儲けに利用されているのも、到底納得出来ない。
私の文章を「シンプルで簡単そう。」と感じる読者は多いかもしれない。
実は、私が文章を書く時に、読者として想定するモデルがいる。本を読まない活字嫌いの夫と妹だ。
だから、彼らが読めるような語彙を選んで書いている。時々、実際に読んでもらって(読めるかどうかの)感想を聞いている。
また、忙しい人でも隙間時間にサクッと読めるような記事を心がけている。
そのために、分かりやすい言葉を使い、主語と述語の距離を極力短くし、修飾を最小限にしているのが特徴だ。
シンプルで簡単に見える文章は、元々長い文章だったものを、頭を悩ませながら次々と削ぎ落として仕上げた結果である。
一方、盗作側は、「この文章なら少し言葉を足せばいいから、パクりやすそう!」と短絡的に思うのだろう。
時間をかけて整えたはずの私の文章が、ブロガーのサイトでは、明らかに着ぶくれをして、本物のように鎮座している。
SEO対策には記事全体の文字数も影響するから、出来るだけ言葉を詰め込んで文章を膨らませているのが一目瞭然である。
私のオリジナル記事とパクり記事の簡単な見分け方を1つ挙げるなら、音読出来るか出来ないかだ。ぜひ、比べてみて欲しい。
ちなみに、エッセイストの外山滋比古は、著書『知的文章術』の第2章で、こんなことを述べている。(抜粋)
『飾りがついているために、文章は、安物の装飾品をつけた人のような感じになる。』
今後、盗作者へのペナルティがより厳しくなり、書く側の人間のモラルが高まることを願うばかりである。
パクり記事の不自然さを感知して瞬時にふるい落とせる、そんなGoogle検索機能の更なる向上を期待している。
以前の記事はこちら⬇️
『オリジナルの記事をパクられた!①』
https://www.mintpiano.net/blog/49016
『記事を盗作している同業のピアノ先生に伝えたいことは?』
https://www.mintpiano.net/blog/49781/
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