海外の人達が集まったホームパーティーで、「日本人の子ども達はすごい!」と話題になったことがある。
何がすごいのか、よく聞いてみたら、音楽についてだった。
彼女達は、小学生の鼓笛隊のパフォーマンスを見たらしく、「Unbelievable!」とか「Wonderful!」と口々に言っている。
でも、日本人の私にとって、その光景は当たり前で、不思議でも何でない。「なぜだろう?」と思う。
どうやら、海外の音楽の授業では歌うのが中心で、楽器の演奏は、ほとんどやらないようなのだ。
鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)やリコーダーを全員が弾けることは、あり得ないらしい。楽器に対するハードルが高いのだ。
イタリア人の友人は、「そもそも音楽の授業が無かった。」と言う。芸術の国イタリアなのに?、と逆に驚いてしまう。
楽器が弾けるのは、学校外で教室に習いに通っているごく少数の人だけらしい。
また、音楽で取り扱う曲は国ごとに偏りがある。自国の作曲家の音楽を中心に取り上げて授業をする国が圧倒的に多い。
そんな中、日本の音楽教育では、歌も器楽曲も鑑賞曲も、様々な各国の曲がバランス良く取り入れられていると思う。
クラシック音楽の流れも系統立ててきちんと教えているから、日本人の音楽の教養レベルは、世界でも上位に違いない。
義務教育の授業として、小学校と中学校の合計9年間も音楽に触れていることは、我々日本人にとって大きな強味だ。
ピアニカで、黒と白との鍵盤の並びに小さい頃から馴れていることは、ピアノを習う上でも有利に働くはずだ。
※意外だが、外国人はカラオケでもそんなに上手ではない人が結構多い。日本人は、歌のレベルも高い方かもしれない。
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