初めての発表会が近付いてくると、お子さんだけでなく保護者様も何となく緊張してしまうものですよね。
私は、HPのエッセイで『本番で上がらないために』という記事を書いていますが、その補足情報としてお読み下さい。
特に、緊張しやすいお子さんを持つ保護者様へのメッセージです。
人は誰でも、初めての場所では緊張するものです。小さなお子さんなら、なおさらです。
そもそも、ホールのような場所に慣れている幼児や小学生(低学年)は、ほとんどいないのではないでしょうか。
当日、初めて訪れた広い場所で、たくさんの人を前にステージでピアノを弾くのだから、固くなってしまって当然です。
だから、出来れば事前にホールに足を運びましょう。入れない場合は、建物を見たり周辺を散歩するとかでもいいです。
もし、係の人が手が空いていて親切な場合は、ちらっと見せてもらえる可能性もあります。ダメ元で聞いてみましょう。
ただし、家族でホールに行く場合の注意点が1つあります。
「今から発表会の会場を見に行こう!」と保護者様に言われると、「えーっ、絶対ヤダ!」とお子さんは言うからです。
そこで、作戦です。会場の近くの美味しいレストランや遊び場をリサーチしましょう。そこにお出掛けするのです。
発表会のことは一切禁句です。そちらメインのふりをして、そこで楽しい時間を一緒に過ごしましょう。
そして、満足したところで、帰りがてら「あっ、こんな所に発表会の会場があったよ!」と寄り道するのです。
ここからは、演技の見せ所です。「素敵な所だね。」と良いイメージの言葉を投げかけながら、一緒に歩きましょう。
十分遊んだり、満腹状態のお子さんの脳は、緊張感が鈍くなっているため、ホールを怖い場所とは感じなくなります。
これは、潜在意識を活用する方法です。
昨日のNHKの『鎌倉殿の13人』でも、北条政子が、源実朝に和歌を読ませたい時に、似たような方法を取っていました。
政子は、家臣に「この和歌集を直接渡さずに、実朝の近くに『さりげなく』置いておいて」と指示するのです。
強制とか無理やりではなく、『さりげなく見せること』がポイントです。では、楽しみながら実践してみて下さい♪
※源実朝は、天才歌人とも呼ばれ、鎌倉右大臣の名で百人一首の詠み人として名を連ねている。
●発表会あるある!
ステージには魔物がいる?
https://www.mintpiano.net/blog/48851/
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