最近、『イクメン』が増えているように思う。イケメンではない。育児に協力的な男性のことだ。
以前は、生徒さんのお父さんと会話することは、ほとんど無いに等しかったように思う。
発表会の時に家族で来ていて、初めて挨拶するのがほとんどだった。当日はバタバタしてるから、顔も覚えられない。
たまに送迎をしていても、駐車場で待っているために、会うことは少なかった。
ところが、ここ数年で、その傾向が変化してきている。
お父さんの送迎が増えているだけでなく、玄関先で挨拶、またはレッスン室に入って見学するお父さんも増えている。
「今から一緒に歌を歌いましょう。」と生徒さんに言って歌い始めると、なんとお父さんも一緒に歌ってくれるのだ。
さらに、付き添いで来ている下のお子さんも一緒に歌ったりすることもある。実に微笑ましい光景だ。
また、あるお父さんは、真剣に話を聞きながら、自分の指を動かしている。
そして、音当て(音感)クイズの終了後、「私は当たりませんでした。子どもはすごいですね。」とコメントをくれる。
「昨日パパとピアノの練習をしたの。」と生徒さんが言う。ママが忙しい時、練習を見るのがお父さんの役目らしい。
「母親が注意するより、程よい距離感で練習出来るから良いのかもしれませんね。」と生徒さんのママが言っていた。
お父さんが、関心を持ってピアノの練習やレッスンに付き合うことは、素敵な親子関係だと感じている。
育児に積極的なお父さんが増えてきた大きな理由は、共働きが増えたことが大きいと思う。
また、コロナ禍のリモートワークなどで、夕方から夜にかけて以前より時間が出来たこともあるだろう。
他のお父様も、ぜひ、日頃からお子さんのピアノに関心を持ち、練習を見たり、レッスンの話を聞いてあげて下さい。
ピアノを、お子さんとのコミュニケーション手段として使いましょう。パパにほめられると、さらに嬉しいはずです。
プロセスを知っていると、発表会での演奏を見た時に、ドキュメンタリー番組さながらに感動するかもしれませんよ。
※小2頃になると、お子さんは親にレッスンを見られるのを嫌がります。サポートが出来るのは『期間限定』なのです。
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