五感を磨くためには?電気の無い生活がオススメ!?

2022年08月02日 17:56
カテゴリ: 保護者様へ


音楽やアートなど芸術に関わっている人は、感性を大事にしている。

五感を磨くために、意識的に周りに刺激を求める傾向がある。

子どもの教育系の本や、サラリーマンの営業本でも、五感を高めることは推奨されている。

『五感を鍛える』ことは脳を活性化させ、集中力、思考力、想像力を高めるなど、様々なメリットがあるらしい。

でも、私は、意識していないのに『短期間で劇的に五感が発達した』という体験をしている。

まるで胡散臭いハウツー本の見出しのフレーズのような経験だが、それは果たしてどんな時だったのか、説明しよう。

海外の島に滞在した時のことだ。安い宿を探して予約し、その場所に着いた。

泊まる予定の海辺のコテージ(はっきり言えば小屋)の部屋に入ると、スイッチがどこにも見当たらなかった。

「ライトのスイッチはどこ?」とスタッフに聞くと、「どうぞ。」とキャンドルを手渡された。電気が無かったのだ!

夜は真っ暗だ。暗闇に目が慣れない。しかし、数日後、かなり見えるようになったのだ。満天の星空も最高だった。

なぜか、キャンドルの光が明るく感じられるようになる。むしろ、リラックス出来て快適だった。

その光で読書をすると、自然界のBGMが心地よいせいか、内容が普段よりすーっと頭に入ってくる気がした。

電気は無いが、食事付きだ。なんと、毎朝、日の出と共に、街からトラック(荷台に人が沢山!)でスタッフがやって来る。

彼らは、食事を作ったり掃除や雑事をこなし、日暮れと共にトラックで街に戻っていく。なかなか面白い光景だった。

当然、夕食は太陽が出ている早めの時間に終える。部屋には冷蔵庫も無い。あるのは、常温のペットボトルの水だけだ。

そうすると、14時間くらい何も食べない状態になる。プチ断食に近い。すると、朝食がやたら美味しく感じる。

食べる時に、素材本来の香り、味、香辛料などが、ガツンと脳に伝わってくる。とても贅沢な気持ちになったものだ。

また、波の音以外に、風の音、鳥や動物の鳴き声、人の話し声など、周りの音に敏感になり、ごく小さい音も聴こえる。

毎晩暗闇で過ごしているうちに、危険を察知しようと、人間が本来持つ動物的な防衛本能が作動し始めたようなのだ。

それ以外にも、ビーチで過ごして、砂の色が違うだけでなく、手触りすらも違っているということにも気が付いた。

残念なことは、電気のある生活に戻った途端に、敏感になったはずの感覚が全て元通りになってしまったことだ。

便利な暮らしは、人の五感を鈍らせてしまう。分かっているけれど、電気のある生活を手放すことは、実際には難しい。

だから、電気が無い生活を体験するなら、キャンプが一番オススメだ。もちろん、五感が磨かれること間違いなし!

※家族でキャンプを楽しみたかったのだが、子どもがスポ少に入ってしまい、その計画は崩れ去った、、、。

指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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