クラシックを教えるピアノの先生に多い定番のヘアスタイルがある。
セミロングからロングのストレートヘアが多い。色は、黒か抑えた茶色で、発表会では毛先をゆるく巻く場合もある。
間違っても、ベリーショート、金髪、カーリーヘア、刈り上げなどモード系のピアノの先生はいない。
ミュージシャンでは様々な髪型や髪色の人がいるのに、クラシック音楽のピアノの先生は、お嬢様風の髪型が定番だ。
ちなみに、ピアノを小さい頃から高みを目指して特別な先生に習っていた人は、レッスンでの服装も厳しく注意される。
パンツ、ジーンズなどだと、「スカートかワンピースに着替えてきなさい!」と叱られたそうだ。
冷静に考えてみると、大きなお世話である。ピアノを弾くことと服装は関係ないではないか。
発表会やコンクールなどのイベントなら分かるが、普通のレッスンなら動きやすい服装で良いと思う。
また、ピアノの先生は大手音楽教室に入ると、「なるべくエレガントに見える服を着るように。」と上から指導される。
だから、そんな服装に合う髪型ということで、結局ストレートのロングヘア(またはセミロング)に落ち着くのだと思う。
結婚して子育て期になると、髪を短くする人も増えるが、長いままの人も結構多い。年齢を重ねても髪型は変わらない。
ここで告白するが、実は、私の見た目はステレオタイプではない。何故なら、クセ毛だからだ。
クルクル髪のピアノの先生は、ほとんどいない。この髪質のせいで、この業界では、多少の居心地の悪さを感じている。
だが、これも個性だと思って、最近は開き直っている。
ところで、葉加瀬太郎さんは、元々直毛なのにパーマであの髪型にしているらしい。真っ直ぐだと、らしくないそうだ。
ジャズピアノの上原ひろみさんも、かなり大胆な髪型をしている。インパクトを与えるため、とテレビで答えていた。
YouTuberのハラミちゃんは、金髪だ。
同じ楽器でも、髪型は音楽のジャンルによってもかなり違うことが分かる。
髪型も一種の音楽表現?と言えるのかもしれない。
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