ピアノレッスンは、マンツーマンという点で他の習い事より特殊性が高い。
週に一回ながらも、長期間に渡って一対一で生徒さんを指導する。そんな貴重な経験が出来る。
そういう意味で、生徒さんとの距離が非常に近い。父兄とも雑談をする。当然、レッスンから性格や生活も見えてくる。
それらの経験を通して、学業が優秀な生徒さんには共通点が幾つかあることに気付いた。それらを挙げてみる。
【情緒が安定している】
気持ちが安定していて、気分による激しい変化がほとんど見られない。積極的であるが、自制心があり穏やかな性格。
【健康である】
顔色が良く、休むことも少ない。規則正しい生活を送っているため、あくびの回数も少なく、疲れた様子も見せない。
【集中力が長く続く】
レッスン時間を通して、集中力が高い状態を保てる。ぼーっとして反応が鈍くなることも少ない。
【難しいことに対してポジティブ】
「無理!出来ない!」と不安にならずに、「面白そう!」とポジティブに反応する。それゆえ、無駄な力みが少ない。
【素直な性格】
性格が素直である。説明すると素直に受け入れ試みる。会話で、「でも~」「だって~」などの接続詞の頻度が少ない。
【話し方が違う(語彙力が高い)】
レッスン中で会話をする時に、幼少期から質問に対して自分の言葉できちんと返すことが出来る。家庭内で会話が多い。
【本好き】
読書が好きで、普段から本を沢山読んでいる。家に様々な本があったり、図書館をよく利用している。
【保護者様のタイプ】
お母様やお父様自身が、生き生きと仕事をしていたり趣味を持っていたりと、楽しそうに充実した人生を送っている。
【まとめ】
本人の気質や遺伝的能力以外に、家庭での生活の仕方も学力の基盤作りに強く影響しているように思う。
そして、それらは両親などの日々の努力や心掛けで大きく変化していくように思う。主な5つのポイントを挙げる。
●規則正しい生活をさせる。
●家族間で楽しい会話を沢山する。
●ポジティブな考え方を誘導する。
●読書習慣を身に付けさせる。
●子育てと自分の人生の両方を楽しむ。
どれも簡単そうに見えるが、子育ての時期は時間的にも精神的にも余裕がないため、続けることは案外難しい。
親御さん達は、決して世間が思うような押し付け型の教育タイプではない。子どもを信頼し、程よい距離感がある。
当たり前だが、保護者の考え方や生き方も、身近なロールモデルとして子どもの思考傾向に影響を与えているようだ。
家庭で良い習慣や考え方を身に付けることが、結果的に高い学力にも繋がっていくのだと実感している。
※後輩ママの参考になればと思い、書きました。
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