ピアノの発表会あるある!えーっ!同じ曲を弾く人がいる!

2022年02月13日 07:42


ほとんどのピアノの先生は、発表会に向けて、きちんと計画を立てている。

生徒さんが発表会で弾く曲は、いつものレベルよりワンランク上げるために、早めに曲を決めて準備を開始する。

ピアノの先生が発表会をする場合には、他の先生と合同で行う場合が多い。

その時に困ってしまうことは、それぞれの生徒さんの弾く曲が重なってしまうことだ。

確かに、定番曲や人気曲は重なりやすい傾向にある。

しかし、ニッチな曲を選んだにも関わらず、重なってしまうこともある。

では、誰も聴いたことの無いような変わった曲が良いかというと、それはそれで本人や保護者には不評だったりする。

結局、定番の曲に落ち着くことが多い。

プログラムの提出時期は、発表会の1ヶ月前くらいだ。校正もあるので、プログラム変更は可能だ。

ただ、その場合は、準備の時間が無いために普段のレベルの曲か、弾いたことのある曲にするしかない。

しかし、直前の曲の変更はリスキーである。失敗する確率が上がるため、メンタルが強い子にしかオススメ出来ない。

だから、曲選びは、ある意味出たとこ勝負で、重なってしまうのは仕方のないことと感じている。

もちろん、同じ曲の生徒さんがいる場合は、連続して弾かないように、プログラムの順番には配慮している。

ただ、ハッキリ言えば、先に弾く方が気持ちがラクだと言えるだろう。

もし、1人目の演奏が上手だった場合には、2人目はプレッシャーを感じてしまうからだ。

では、最初に弾く人が緊張してしまい、ボロボロの演奏になってしまったらどうなるか?

普通に考えると、その場合は、あとから弾く方が有利だと思うかもしれないが、意外とそうとも限らない。

知らない子であっても、その演奏を聴きながら、無意識に同調(共感)してしまうため、心の不安があおられてしまう。

発表会では、違う曲であってもミスが続いたりするのは、そのせいである。

生徒さん、保護者様、もし、同じ曲をあとから弾くことになってしまった場合には、こう考えて下さい。

「よりプレッシャーを感じられる貴重なチャンスだ。ラッキー!」と。

お子さんが大人になる頃、世の中の情勢は、たぶん今より厳しくなっています。

失敗を含めて色々な経験を積んでいる人が、より有利な時代になるでしょう。強いメンタルが生き抜く力に直結します。

発表会でピアノを弾くのは、個人競技の試合とよく似ています。つまり、本番力を鍛える場所と言えるのです。

指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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