声楽の人は、勉強熱心な人ほど語学オタクになっていく。
母国語の日本歌曲を歌う時でさえ、言葉の響きを聴き分けながら、あーだこーだと試して歌い方を細かく修正している。
さらに、アナウンサーが使うような日本語アクセント辞典まで使って、より正確で美しい発音を目指す人もいる。
声楽曲では、イタリア語、フランス語、ドイツ語でも歌う場合があるから、その言葉について調べるのは当たり前だ。
それぞれの辞書や日常会話のテキストなども持っている。意味を調べたり、文法や発音方法を大まかに頭に入れている。
そのため、本棚の一角は、「この人は一体何を目指しているのだろう?」と思われてしまうような並びになっている。
語学の天才も中にはいるのだが、大抵は中途半端になることが多い。辞書を処分したいが、高かったので捨てられない。
歌う曲の言葉の感覚をつかむために、その言語の映画をわざわざ観たりもする。そして、言葉の特徴を耳に馴染ませる。
同様に、NHKの語学番組も毎週録画している。旅番組風のものは、映像がキレイで初心者向けなので、楽しく観ている。
しかし、その場合には、なぜか覚えるのが語学ではなく、そこで紹介された美味しそうな食べ物の名前になってしまう。
※声楽の人の練習時間は、ピアノ専攻に比べると少ない。長時間の練習は、のどを痛めてしまうからだ。
でも、語学の勉強には沢山の時間を費やしている。それも曲へのアプローチの一環だ。その点が、楽器奏者とは全く異なる。
●声楽あるある!
辛いものが食べた~い!
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