私はピアノ専攻なので、歌のメロディーやリズムを覚えるのは早い方だ。
しかし、問題は歌詞だ。歌詞は、サッと覚えられない。歌詞の暗記に関しては、ややポンコツ脳と言えるかもしれない。
「ドラえもんの『暗記パン』が今すぐ欲しい!」と思ったことも何度もある。
どうやら、ピアノを暗譜するのと歌詞を覚えるのでは、脳の使い方が大分違うようなのだ。
だから、役者さん達が、舞台などで厚い台本を覚えて演じているのを見ると、本当にスゴいなぁと思う。
それに比べると、1曲の歌詞の量は、せいぜい A 4 用紙一枚分だ。それなのに、結構時間がかかるのは何故だろう?
現代では、字幕の出るカラオケに慣れているために、歌詞を覚えない人も多い。わざわざ覚える必要性がないからだ。
でも、歌詞を見ながら歌うと、タイムラグが発生してリズム感が少し悪くなる。タイミングが、わずかに遅れるのだ。
暗記して歌う方が、脳に余裕が生まれるのは確かだ。声の響きやリズムに集中出来るため、実はメリットが大きい。
ただ、生徒さんに歌詞の暗記をすすめても「暗記なんて、私には無理です!」との答えが返ってくることも多い。
確かに、世の中には記憶力がスゴい人もいる。でも、ほとんどの人は、覚えるために地味な努力をしているのが現状だ。
参考までに、ポンコツ脳の私の暗記方法を紹介する。
【①聴いて覚える】
音源を何度も聴いて、歌詞が身体に染み込むようにする。言葉のアクセントや響きを細かくチェックする。
【②視覚から覚える】
ポケットに入る大きさの耐水性メモ帳を買う。歌詞を書いて、いつでもどこでも隙間時間に見られるように携帯する。
【③イメージで覚える】
歌詞のイメージを、自分なりの画像や感情を入れ込んで記憶する。オリジナルプロモーションビデオを作る感じ。
【④筋肉で覚える】
とにかく、歌う回数を増やし、口の動きや表情筋に覚え込ませる。つまり、身体で覚える。
【⑤番外編(私が聞いた話)】
油性マジックで手や腕に歌詞を書く。確かに、いつでもどこでも目に入る!(でも、どうやって落とすの?)
【まとめ】
信じられないかもしれないが、何曲も覚えていくうちに、暗記にかかる時間は少しずつ短くなっていくものだ。
それに、歌詞を覚えて視覚を使わないことにより脳の空き容量が増えて、他の部分がサクサク動くはず。
脳トレの一種だと思って、一番だけでもいいから覚えてみよう!
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