ドラマーのすごい所は、リズム感が滅茶苦茶ある所だ。シンプルなリズムでさえも切れが良く、何よりビート感が違う。
ピアノも打楽器的な要素を持つため、両手両足を使って複雑なリズムを生き生きと表現するドラマーに一目置いている。
彼らは、テンポが指定された譜面を見ると、即座にその速さで叩き始める。身体の中にメトロノーム機能があるのだ。
残念ながら、ピアノの先生で、そこまで数字的に正確なテンポ感を持つ人は少ない。
クラシック音楽の楽譜の冒頭には、速度記号(AllegroやModeratoなど)があるものの、テンポにやや幅があるからだ。
だから、時々、逆パターンのテンポ当てクイズを遊びでやっている。
例えば、車のウインカーのテンポを感じてみる。100と思っても、メトロノームで確かめてみると94だったりする。
また、気が向いた時に、聴いた曲のテンポの数字を当てようとするが、ピッタリ当てられない。10以内の誤差がある。
レッスンで生徒の演奏にメトロノームを合わせる時、推測したテンポがピッタリの時は、心の中でガッツポーズをする。
そんなわけで、私の体内メトロノーム育成への道のりは、まだまだ遠い。
※ちなみに、メトロノームのテンポとは、1分間あたりに何回かが基準になる。(60回なら60、100回なら100。)
数字が小さくなればテンポは遅くなり、大きくなればなるほど速くなる。
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