今日、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』を観た。
アメリカ兵との会話の中で、上白石さんが演じる安子が、抑えていた気持ちを英語で表現するシーンが見事だった。
発音がキレイなだけでなく、英語のセリフ回しが、とても自然だったのには驚いた。
もちろん、最近は、他のドラマなどでも、俳優さんや女優さんが色々な役柄で英語を話すのを目にすることは多い。
その場合でも、英語の先生が事前にレッスン(特訓)をするために、ひどい発音の人は、ほとんどいない。
でも、英語のセリフに役柄の微妙な感情を込めて話せる人は、とても少ないように思う。
アクセントや響きに気を取られ、英語のセリフを言うことだけで、頭がいっぱいになってしまうからだ。
たぶん、主人公の安子と同じように、上白石さん自身が、たくさんの量の英語を耳から聴いて勉強しているのだと思う。
海外の映画やドラマのセリフが自然に身体に入っていなければ、あんなに自然には話せないものだ。
それが出来る上白石さんは、将来的には、海外の映画でも活躍出来そうだ。
ところで、日本人女性の安子が、あんなに激しく感情を吐露するものだろうか?と疑問に思った人もいるかもしれない。
私も英語を勉強してきたが、なぜか、英語を話す時の方が、ハッキリした性格になってしまうような気がする。
限られたボキャブラリーの中で、必死に伝えようとするからだと思う。そういう時には、素の自分が出てしまうのだ。
一方、母国語を話す時には、育ってきた環境などの精神的な縛りを、無意識のうちに受けてしまうものらしい。
だから、第二外国語を話す時に性格が少し変化してしまうことは、日本人で英語を話す人達の共通点でもある。
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