先日、テレビ番組『情熱大陸』でピアニスト反田恭平の密着取材を放送していた。ショパンコンクールへの挑戦だ。
目に留まったのは、彼の手のひらの厚さだ。小指の下側の筋肉も、以前、音楽番組で見た時よりも盛り上がっている。
学生時代、先生が「手を見れば練習しているかすぐ分かる。」と言っていたが、彼の手からは練習の凄まじさが伺える。
意外だったのは、実力派で物怖じしないタイプの反田さんが、最後は神頼み(げんかつぎ)と言っていたことだ。
なんと、勝負パンツがあって、コンクールの本選で、それを履いたのだそうだ。それで、第二位という結果を納めた。
彼だけではなく、ピアニストは本番に対しての神頼み的なお守りを何かしら持っているように思う。
ちなみに、私が演奏の仕事をしていた時には、お守りとして、いつも手首にブレスレットをしていた。
もっとも、ピアノを弾く人の大半は、ブレスレットは演奏の邪魔になると思うだろう。
でも、そのブレスレットは華奢なデザインなので軽かった。
何より、ピアノを弾いている時に直接視界に入るために、なぜか気持ちが落ち着いたのだ。
多分、ブレスレットの効果ではなく、「これを着けているから大丈夫。」という自己暗示によるものに違いない。
本番を控えている人は、ダンボの羽のように安心感が増すような身に付ける品を探してみるのも良いかもしれない。
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