練習あるある!色々な曲を寝かせている?音楽は熟成するもの?

2021年11月19日 11:11


ピアノの先生は、色々な曲に興味を持ち、手を出している。だから、弾きかけの曲がたくさんある。

私の場合、発表会や仕事で弾く場合は、きちんと仕上げるが、それ以外の曲は8割程度仕上げたら一旦放置してしまう。

これを聞くと、私が飽きっぽいタイプだと思う人もいるかもしれない。

でも、曲との関係は、恋愛関係に少し似ている。あまりにも毎日接していると、客観的に見られなくなってしまうのだ。

いったん距離を置くことによって、曲の新鮮さを感じたり、新たな発見をして、より深く理解出来るようになる。

だから、ワインのように、仕込んだあとに寝かせる必要がある。自然に熟成するのを待つような感覚だ。

外山滋比古の『思考の整理学』(筑摩書房)という本の中に、的を得た表現があったので、一部を紹介する。

「やはり、ナベを見つめすぎるからであろう。ナベにも煮えるのに自由な時間を与えなくてはいけない。あたため、寝させる必要がある。思考の整理法としては、寝させるほど大切なことはない。思考を生み出すにも、寝させるのが必須である。」

ただし、ピアノ曲の場合は、寝かせる期間が長過ぎると、最初は指が動かないこともある。程よいタイミングが大事!

指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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