小2のYちゃんは、おっとりタイプの女の子。レッスンではニコニコして聞いているものの、やや集中力に欠ける。
ある日、曲を弾かせたら、眠そうな音だったので、「Yちゃん、今日は、ご飯いっぱい食べてきたでしょ。」と言った。
Yちゃんは、すごく驚いて「えっ、なんでわかったの?みてたの?」と言うので、「先生には見えるんだよ」と答えた。
実は、ピアノの音には、喜怒哀楽など心の状態がにじみ出る。それ以外にも、眠気とか疲れなど体調も分かる時がある。
すると、次の週からYちゃんに集中力が出て来たのだ。子どもなりに、私のレッスンでは気が抜けないと感じたのだろう。
結果、Yちゃんの進み方が早くなり、発表会でも上手に弾けた。そうすると、自信も付いてピアノがもっと好きになる。
結局、大学卒業までレッスンが続き、大人になってからも大人の発表会に時々参加している。
オリジナルの記事を載せています。当サイト内の文章、情報(内容)、写真等の無断掲載及びリライトは、ご遠慮下さい。