私は、ピアノを弾く時に手汗はかかないタイプだが、手汗をかく友人の悩みを聞いた時がある。
試験や人前でピアノを演奏する時に、緊張で手汗がひどくなり、汗で指が滑ってしまうのだそうだ。
手汗で悩む人は意外と多い。ハンカチで、ピアノの鍵盤を拭く仕草を見たことがある人もいるだろう。
汗は自律神経なので、自分でコントロールすることが出来ない。意識すればするほど、汗がひどくなったりする。
なるべく緊張しないように工夫をすることが、一番の解決策だ。
弾き込んで自信を付け、場数を多く踏んでいくと、汗の量は徐々に少なくなるだろう。
ちなみに、手掌多汗症の生徒さんを教えたことがある。その場合、普段のレッスン中でも、毎回鍵盤が濡れてしまう。
あまり汗を意識すると良くないと思ったので、それについては何も言わず、音だけに集中させるように心掛けていた。
でも、人間の適応能力はすごい。その状態に合わせて指の運動神経がより発達したようで、汗で滑ることは少なかった。
だから、どちらの場合でも、あまり気にしない方が良さようだ。緊張感を下げ、指の運動神経をもっと発達させよう!
オリジナルの記事を載せています。当サイト内の文章、情報(内容)、写真等の無断掲載及びリライトは、ご遠慮下さい。