2、3才からピアノを始める。家には常にクラシック音楽が流れ、物心ついた時からピアノは生活の一部になっている。
母親が良い先生を探すことに熱心なために、時には、特急、新幹線、又は飛行機でレッスンに通うこともある。
小さい頃から、毎日ピアノを弾くのが習慣になっているため、長時間弾いても腕も指もあまり疲れることはない。
悲しいことは、友達と遊ぶ時間が少なかったこと。遊びにきてもピアノの練習があるから、と母親に帰されてしまう。
また、ピアノ以外の習い事にも通っている。それは、ソルフェージュだ。※
そこでは、主に、楽譜の基礎を教わったり、聴音(聴こえたピアノの音を楽譜に書き取ること)をして耳を鍛えていく。
また、リズム練習や、入試のために新曲視唱(楽譜を見てすぐ歌う)や、新曲視奏(楽譜を見てすぐ弾く)も練習している。
家族みんなでクラシックの演奏会にも頻繁に行く。先生から、生の音楽をたくさん聴きなさいと言われているからだ。
家の手伝いはしたことがない。料理も、包丁で指を怪我したら大変だと止められていた。手に負担が無いような生活だ。
ピアノ曲は他の楽器に比べて数が多い。コンクールでもたくさんの課題曲を弾くため、練習の日々が365日続く。
私も家族も、ピアノ中心の生活を送っている。頭は悪くない方なのだが、時間が取れずに勉強は二の次になっている。
※ソルフェージュ教室は、音楽学校の適性試験対策の予備校(塾)とも言える。ピアノの先生が直接教える場合もある。
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