音楽の早期教育を受けた人は、絶対音感が鋭い人が多い。でも、私の友人には誰にも真似出来ない特技がある。
それは、ショパンの練習曲を速弾きしながら、自由に会話が出来るということ。
指の動きと言語能力が、まるで切り離されているのだ。
私でも、音数の少ない遅めの曲なら、一言二言は話せる。レッスンでも、曲を弾きながら説明したりしている。
しかし、速弾きしながらのおしゃべりは難易度が高過ぎる。(彼女はミスタッチもほとんどない!)
私は弾き語りもするが、その場合には、言葉(歌詞)があらかじめ決まっている。
上級レベルの曲を弾きながら、相手の話すことを聴いて内容を理解し、それを自分の言葉でまとめて返すのは難しい。
どうしても、指か会話のどちらかが必ずつまづいてしまう。
厳しい早期教育を耐え抜いて沢山の練習を積み上げてきた人と自分との大きな違いを実感した出来事だった。
他にも、彼女はピアノを弾きながら漫画や小説を読めるそうだ。脳がどうなっているのか、まるで見当が付かない。
※この特技を持つ人は、私が知る限りでは彼女1人だけ。脳の実験などの被験者になれるのでは?と思っている。
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