発表会の講師演奏で、2人の先生がピアノの連弾をすることは、よくある光景だ。
連弾の時は、手前側(高いパート)が細い人が担当すると決まっている。
逆のパターンだと、奥側に座る人が会場から見えなくなってしまうからだ。
2人共に体型が同じ場合は、話し合ってパートを決める。合わせる能力が高い人が低音部だと、バランスが良くなる。
連弾は、二人で一緒に弾くために、お客さんから見ると、各先生のレベルが非常に分かりにくいかもしれない。
でも、本人達が連弾をする時、お互いのリズム感、テクニック、アンサンブル能力のレベルは、一瞬で分かってしまう。
練習では、より耳が良くて上手い方が曲の完成へ向けてのイニシアチブを取っていく。(自然に上下関係が生まれる。)
だから、ピアノの先生にとって、楽しくもあり緊張するのが連弾だ。
ある時、発表会が終わったあと、生徒さんのお母さんから「今回連弾した先生とは仲良しなんですか?」と聞かれた。
本当に仲良しだったのだが、連弾の様子から二人の関係性が透けて見えてしまうとしたら、それはちょっと困るかも。
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