発表会前、ピアノの先生は生徒さんの本番に向けて色々準備をする。
小学校高学年の背の高い生徒さんには、自分で椅子の高さを調節させる。
「○個目に合わせてね。」と一人一人覚えさせ、レッスンで何度か練習させる。
だから、椅子の高さに関しては、準備万端のはずだった。
発表会当日のピアノの先生は忙しい。会場スタッフとのやり取り、心配する生徒や父兄への応対など、ゆとりがない。
どうしても、初めて発表会を経験する生徒さんやメンタルが弱目の生徒さんが心配になり、そちらに意識を向ける。
一方、小6のCちゃんは、発表会を何度も経験している。本番で上がらないタイプだ。多分、今回も大丈夫だろう。
今日は、お洒落で大人っぽい雰囲気だ。お姉さんになったなぁ、と思う。
演奏を舞台袖で聴いていると、ペダルのタイミングが少し遅れる。よく見たら10cmの厚底ブーツを履いていた。(!)
演奏は崩れていないが、あとで写真屋さんの演奏写真を見ると、明らかに膝がピアノの下側にぶつかっていた。
それ以来、生徒さんに、発表会で履く靴の高さも必ず聞くようにしている。
そして、生徒さんに、家でピアノを練習する時には、必ず靴を履いてペダルを踏むことに慣れておくように勧めている。
※靴の高さによって、最適な椅子の高さも変わる。厚底ブーツはペダルの感覚が鈍るので、あまりオススメしない。
でも、X JAPANのYOSHIKIは、それを履いて演奏している!
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