ピアノ専攻であっても、電子オルガンの演奏や指導の資格を持つ人もいる。音楽教室で働く時に推奨されるからだ。
でも、電子オルガンの資格を持っていても、その楽器に熱中したり上を目指す人は、ほとんどいない。
理由は、以下の通りである。
●電子オルガンのボタン操作が基本的に苦手だったり、面倒に感じてしまう。
●あらかじめ打ち込んだデータと合わせて演奏するので、何だかズルいことをしている感じが否めない。
●人工音が何となく苦手。様々な楽器の音が出せるけれど、やはり本物の音とは微妙に違う。
●内蔵リズムと合わせて演奏するため、常にメトロノームと合わせているような弾かされている感じがする。
●レベルが上がると、コードを使ってのアレンジが中心なので、考えたり楽譜を書いたりに時間が取られる。
●プロ用の電子オルガンは、多機能のために値段がとても高い。お金を出すなら良いピアノを買うのに使いたい。
●鍵盤がとても軽いので、ピアノのタッチに悪影響がありそうな気がする。
そう感じてしまうピアノの先生を例えると、昔ながらの道具を使い腕一本で仕事をする『がんこ職人』である。
※ちなみに、一般的によく使われる『エレクトーン』とは、ヤマハの電子オルガンの商品名。
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