友人の披露宴でピアノ演奏を頼まれることが多い。
その場合、友人のハレの席で音楽でお祝いが出来るのなら、と引き受ける。ふさわしい曲を選んで練習を開始する。
披露宴の当日、早起きして家で指慣らししてから早めに会場入りし、スタッフの準備を横目に練習する。
ピアノのタッチは、一台ごとに微妙に異なる。会場によって響き方も違うので、本番前には事前の確認が必要なのだ。
ここまで読んだ人は、余興で弾くのだから、ぶっつけ本番とか、もっと適当でいいのではないか?と思うだろう。
でも、毎回「新婦の友人でピアノの先生をしている○○さんの演奏です♪」と紹介される。
もし、ボロボロの演奏だったら?と想像すると、友人の顔を潰すわけにはいかない、と責任を感じてしまう。
また、そこにいたお客さんから仕事の依頼が来ることもあるため、演奏の失敗は避けたい。少し営業モードも入る。
もちろん、ハッピーな席なので、弾く時は、集中しつつもリラックスした雰囲気の演奏を心掛ける。
個人的には、最初に演奏をさっさと済ませたいものだが、たいてい余興は後半にある。
それで、せっかくのご馳走も7割くらいしか食べない。(満腹は、頭も指の動きも鈍らせる。本当は軽い空腹がベスト。)
だから、自分の出番が無い披露宴に出席した時には、本当に気楽だなぁと思いながらご馳走を堪能している。
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