何年に一回は、ピアノの本番の夢を見る。大体は、次のようなパターンだ。
まず、それほど緊張もせず歩いてピアノの前に座る。でも、弾こうとする瞬間、何の曲を弾くかを全く忘れてしまう。
「じゃ何か他の曲を弾こう。」と思うのだが、その時に限って何の曲もワンフレーズすら思い出せない。
懸命に思い出そうとしても時間だけが過ぎ、途方にくれる。冷や汗をかき、そして眼が覚める。気分は最悪だ。
現実には起こったことが無いけれど、ピアノを弾く人にとって、こういう夢はホラーに等しい。
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