当教室では、毎年12月になるとクリスマスソング🎄を歌うのが恒例です。今年の曲は、『赤鼻のトナカイ』です。
いかにも、クリスマスソングという感じの明るく楽しい曲ですが、歌詞を読み込むと内容が意外と深いです。
♪真っ赤なお鼻のトナカイさんは
いつもみんなの笑い者
でもその年のクリスマスの日
サンタのおじさんは言いました
暗い夜道はピカピカの
お前の鼻が役に立つのさ
いつも泣いてたトナカイさんは
今宵こそはと喜びました♪
ロバート・L・メイは、幼少期の自分の体験と『みにくいアヒルの子』を元に、娘のためにトナカイのお話を書いたそうです。
日本語の歌詞では「笑い者」という表現だけですが、原曲の英語の歌詞では、もっと辛辣です。歌詞の一部分を紹介します。
All of the other reindeer
used to laugh and call him names
They never let poor Rudolph
play in any reindeer games.
( 他の全てのトナカイ達は、以前はルドルフをあざ笑い、悪口を言っていたものだった。彼らは、可愛そうなルドルフを、決して遊びの輪に入れようとしなかった。)
ところが、サンタさんに認められて活躍出来たルドルフを見て、
Then all the reindeer loved him
as they shouted out with glee,
Rudolph the red-nosed reindeer,
you’ll go down in history!
( 「赤鼻のトナカイのルドルフ、君は歴史に残るトナカイになるね!」彼らは喜んで叫び、全てのトナカイ達はルドルフのことが大好きになった。 )
、、、。この歌詞のトナカイ達のルドルフへの反応は、あまりにもあからさまです😅
日本語の歌詞の方が、本質は変えずにソフトな印象なので子ども向けとしては適していると思います😊
海外の歌詞を日本語にする場合には、元の言葉を大幅に削る必要がありますが、この歌詞の意訳の上手さに改めて感心します。
『赤鼻のトナカイ」の歌詞は、
●容姿 ( 見た目 ) で差別してはいけない。
●人と違っていることが強味になる。
という2つのメッセージを含んでいると感じます。キャラクターとしては、ディズニーの『ダンボ』にも似ています。
ところで、私は、歌詞カードのサンタさんとトナカイのセリフに赤と茶色で「」マークを付けて、生徒さんに渡しています。
小1のKちゃんに説明をしたら、その場所だけをサンタさんやトナカイさんの声に変化させて、表現豊かに歌っています😁
楽しいクリスマスソングに込められた作詞家のメッセージのかけらが、生徒さん達の心に届きますように⛄🎄✨
【関連ブログ】
『みんな大好きクリスマスソング♪』
https://www.mintpiano.net/blog/132184/
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