将来ピアノの先生になりたい生徒さんに私が伝えたいメッセージとは?


最近、偶然にも2人の生徒さん ( 年長さん ) から「大きくなったらピアノの先生になりたい!」と言われました。

近年では、ピアノの先生は、なりたい職業のベスト20すら入っていないのではと思うので、とっても嬉しく感じました。

「じゃ、練習頑張ろうね!そしたら、きっとなれるよ!」と答えました。

ふと脳裏に浮かんだのは、10年ほど前のレッスン中に生徒のMちゃん ( 小3 ) が言った言葉です。

「将来ピアノの先生もいいなぁと思ったけど、ママが、稼げないからやめておいた方がいいよ、って言ってた。」

、、、。私は言葉を失いました。

しかし、今の私は、未来のピアノの先生の卵達に伝えたいことがあります。

一昔前は、ピアノの技術さえあれば他のことが出来なくても通用した時代で、実際にそのようなピアノの先生が多かったです。

でも、ここ数年で世の中の流れが大きく変わりました。

ピアノの先生も、テクニック以外の様々な能力 ( サービス、営業、企画、発信、経営など ) が必要不可欠な時代になりました。

例えば、藤原和博著の本『必ず食える1%の人間になる方法』では、3つの異なる分野を掛け合わせることを薦めています。

集中力や効率性も高まる上、そのユニークな視点やオリジナリティは、他の同業者と明らかな差別化が出来ることでしょう。

そういう意味では、ピアノだけではなく、学校の勉強も頑張った方が近道です。学んだ知識は、あとから繋がって役立ちます。

特に、国語力は大事です。たくさん本を読みましょう。多読することで、文章力や表現力も上がり、広い視野も獲得出来ます。

AIが文章を書いてくれる時代に突入しましたが、多くの人が使う時、生成された記事は均一化されて個性が無くなるでしょう。

伝える力は、YouTubeで話す時、レッスンで教える時、SNSで文章を書く時などに、強力な武器になることでしょう。

次に、ピアノの生徒さんが沢山いる、つまり収入が多い私の友人の例を紹介します。

彼女は、おおらかで面倒見が良く、話していると楽しい気持ちになります。

つまり、いつもポジティブで、人への気遣いが自然に出来て、コミュニケーション能力が非常に高いのです。

他の特徴は、体力と気力がすごいことです。忙しいはずなのに、色々な場所に学びに行って自分をアップデートしています。

だから、人が休む時間にも動ける(学べる)体力を持つことが、どんな仕事であっても大きな収入の差を生むのかもしれません。

話が色々飛びましたが、『ピアノが弾ける人』ではなく、ぜひ『ピアノも弾ける人』( マルチタイプ ) を目指して下さいね。

その方が、きっと人生が楽しいはずです!


【やることのまとめ】

●勉強を頑張る ( 学力を上げる ) こと。
●たくさんの本を読んで文章力を付ける。
●コミュニケーション能力を高くする。
●多少の無理が出来る体力を付けること。
●ピアノ以外の専門分野を2つ増やす。 

この5つが獲得出来たら、他の仕事も出来てしまうという特典も付いてきます!頑張って下さいね♪

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指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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