秋川親子の三代テノール『千の風になって』


YouTubeのオススメ動画にアップされていて、何気なく見てみたら素敵な動画だったので、それを紹介します。

秋川雅史さんが、父親と息子と3人でコンサートのステージ上で『千の風になって』を歌っている動画です。

歌い出しは、86才になる秋川暢宏さん。高齢なのに、きちんと声が出ているのに驚かされます。日々の練習の賜物でしょう。

高校の音楽教師だったということもあり、真面目で丁寧な感じの正統派の声楽の歌い方です。

次は、息子さんの秋山風雅さんが歌っています。お父さん譲りの美声で、手を使って表現豊かに歌っています。

そして、秋川雅史さんが歌い始めると、代表曲だけあって抜群の安定感です。歌詞がしっかり伝わるプロの歌いかたです。

最後は、3人で一緒に歌います。声質が似ているため、ハーモニーにも違和感がなく、耳に心地よく響きます。

なんて素敵で幸せそうな光景なのだろう、とため息が出てしまいます。

私もピアノと歌をやっていますが、残念ながら、2人の子ども達は音楽とは全く違う道を歩んでいます。

親子で、しかも孫も加わって三世代で演奏するというのは、音楽に携わる人達にとっては一種の理想であり憧れです。

不思議に思ったのは、秋山風雅さんです。

声質も美しく存在感がありながら、管楽器のようにも聴こえるフレージングが、楽器専攻の人の歌い方のように感じたのです。

そのあと調べたところ、何とピアニストであることが分かりました。

しかも音大ではなく、慶應義塾大学の2年生だそうで、男性合唱団のサークルにも入っているそうです。

勉学にも長けて、響く声や歌心を持つことは、表現の引き出しがより多いということなので、今後の活躍が楽しみです。

同じ遺伝子で音楽への強い情熱を持つ場合でも、生きる時代背景や経験で、こんなにも歌い方が変わることが印象深いです。

秋川家の素敵な3人の歌手に、沢山の拍手を送りたいです。

※動画は保護されていて張り付けが出来なかったので、ご興味のある方はYouTubeから直接検索して見て下さい。

ブログ記事【声楽あるある】
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指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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